僕がまだ10代の若造だった頃、20代後半だった先輩に彼女ができた。
まじめで誠実ではあるが
それゆえにモテなかった先輩・・・、
祝福されつつ紹介された彼女を見て全員固まった。
どう見てもおばさんだった。
40は確実に超えてた、軽々と。
顔がしわしわだけど服は若かった。
34歳ですって言われた。
聞いてないのに言われた。
50は行ってないと信じたかった。
おばちゃんはすげーぶりっこだった。
自分の事を名前で呼んでいたし、食べれないのにご飯をいっぱい注文する人だった。
おばちゃんの食べ残しを余さず胃袋に納めた先輩は着々と太っていった。
幸せそうだった。
僕はおばちゃんが好きになった。
ぶっちゃけ最初は熟女テクか何かで
先輩をもてあそぶつもりなんだと思って警戒してたけど
いつも太った先輩の横でニコニコしてたから。
そのうちおばちゃんと先輩は同棲し始めて、たまにアホみたいなのろけトークに付き合わされた。
もうとろけるくらいラブラブだった。
先輩はいっつも優しい目でおばちゃんを見ていた。
おばちゃんは先輩の事を、今までの人生で最高のヒトだって言った。
そして、
3年付き合って先輩とおばちゃんは結婚した。
あと、やっぱりほんとは44歳だった。
10個も鯖よんでたけど、そもそも誰も信じてなかった。
先輩は分かってたよって笑ってたw
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